〜ぐるっと道の駅 番外編〜
2005年1月26日OA 「雪との暮らし 飛騨の冬」

この冬、記録的な大雪に見舞われている日本列島。
飛騨地域に住んでいる方にとって雪は、毎年のことでありながらも、今年は特別だ。
周りを見渡すと、一面真っ白。どこからどこまでが境なのか、わからないくらい。
この地域の方にとって、雪かき・雪下ろしは日課。一日何時間も汗を流します。
雪を見慣れた飛騨の方にとっても、大変な重労働であるのは変わりありません。


雪をかいては下ろし、そして移動させて流して、また下ろして、、、の繰り返し。
屋根の上に積もった雪は下ろさないと、家が潰れてしまうのです。
また、大変危険が伴う作業。落ちて大怪我をしたこともあるそうです。
「怖がることもないけれど、雪を侮ってはいけない」とても深い言葉です。
もう少しすれば、飛騨を覆う雪の下には、小さな春も芽吹いてきます。



『冬が来るたびに』 詞・曲 高橋みつる

冬が来るたびに 訪れる試練
人情の温かさは 雪をも溶かしてくれた
嗚呼 春待ちの 飛騨は青空


2005年12月22日OA 「木と共に生きる 東濃の職人」

東濃桧を使用して、お弁当箱をはじめ、柄杓などを巧みに作る職人、宮川永吾さん。
職人の仕事場は、とても小さい。人が一人座れる程度のスペースのみ。
必要な道具はすべて、手元近くに置かれている。
山積みにされた桧は、用途によって使う部分が違うという。
どこにどんな木がしまってあるのか、職人はすべて頭に入っているのだ。


一つ一つ、心を込めて手作りをしている。。
作業効率を考えれば、機械を使えば明らかに早く進む作業であっても。
宮川さんは丁寧に手作業で行なっていくのだ。
そこには、職人としての譲ることの出来ない気持ち、愛情が込められている。
「いいものを作っていれば、不景気なんてものはない」
自身に満ちたその言葉は、この道70年の職人が語るからこそ意味深い。。


『曲曲(まがりうた)』 詞・曲 高橋みつる

味がある弁当は 中身だけじゃない
ただ黙々と いいものを 作り続けたいから
職人としての 生きる道
桧は曲げても 心は曲げない


2005年11月24日OA 「赤かぶ漬けは、飛騨びとの心の味」

高山市の陣屋前で行なわれている「朝市」。
飛騨の特産『赤かぶ』が多く並んでいる。
どう作られているのか?生産農家を訪ねてみた。
赤かぶ漬けが作られる行程を、実際に手伝う。まずは畑で収穫。
その後自宅の作業場にて洗い・漬け。一つ一つの赤かぶに愛情を持って接する。
野首由和さんに指導を受けて、手伝うみつる。


一日の作業が終わり、野首さんの食卓におじゃました。
今の赤かぶ漬けの味は、野首さんが子供の頃に食べた懐かしい味だ。
2代目である野首さん、息子さんにもその味を伝えたいと願う。
自ら作った赤かぶ漬けをおつまみに、日本酒を飲むのが、野首さんの日課です。
そして翌日朝5時。気温−5℃の中、朝市の準備からお手伝いをする。
朝市の中、呼び込みをするみつる。朝一番にも赤かぶ漬けは並ぶのだ。。


『赤かぶ漬け』 詞・曲 高橋みつる

高山っ子の想い出が 我が家のおいしさ
時間(とき)を経て 味を継ぎ
今日も塩梅よし!
一日の始まりも 一日の終わりにも
並んでいるよ




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