10月 美濃・俵町商店街
うだつの上がる街として知られる、美濃の町並み。うだつ(卯建)とは、二階の壁面から突き出した漆喰い塗りの袖壁で、火よけ壁とも呼ばれ、防火の役目をしていたものです。
江戸時代、裕福な商家はこの「うだつ」をあげた立派な家を競って造ったことから、何時までもぐずぐずして一向に出世出来ないことを「うだつがあがらない」と言うようになったとされています。
そんな江戸時代の風情を残す街の一角に、商店街があります。ゆっくりと時が流れるような、まるでタイムスリップでもしたかのようです。
美濃俵町商店街ホームページ
「またおんせぃ」 詩・曲 高橋みつる


古い町並みの中にある 優しい皆さんと
会えば・・・ほっとできる
日本伝統文化のすぐそばにある この町に
灯りが・・・ほんのり燈る
今でも記憶に残る 着物の似合うあの姿

何か親しみやすくて どこか落ち着けて
また来たくなる
和紙とうだつのあがる町 ここは美濃俵町商店街
「またおんせぃ」

10月26日 15時40分
上井着付け組紐教室
上井房子さん

「着物の似合う街」
着物の帯締めに使用する組紐作りや、着付けを教えている上井さん。着物の好きなところは、日本人の女性らしさが出るところだそうです。
立ち振る舞いは自然とゆったりになり、それが「和のおもてなし」に繋がります。なるほと、納得ですね。
日本の美しきよき伝統文化である着物の魅力を多くの方に感じてもらいたくて、この街を「着物を着て歩く」ことをみんなに勧めています。
10月26日 14時20分
オンセンド
森福也さん

「落ち着く街」
創業は昭和10年。初代が「温泉の素」を自転車に乗りながら売り渡ってたのが始まりなんだそうです。その後、衣料や雑貨を取り扱うようになり、現在は全国に80店舗を展開する大きなお店となっています。
「よそより絶対安い」「十分な品揃え」をモットーにして、お客様第一主義を貫いています。
昔ながらの建物が残る美濃俵町は、時計の針がゆっくりと進むような場所です。ゆっくり落ち着いて、お店の隅々までみて回ってください!
10月19日 15時40分
喜楽精肉店
小野木みち子さん

「ほっとできる」
先代から受け継ぐ味の「出来立てコロッケ」は絶品!サクサクほくほくで、おやつにもぴったり。「学校帰りに買って食べた」というお父さんお母さんが、子供を連れて買いに来るという、二代に渡るファンもいます。もうひとつ「炭火焼の焼豚」は秘伝のたれがポイント!
元気なお母さん・小野木さんは、お客さんとのコミュニケーションが元気の源になっているようです。ほくほくのコロッケをほお張れば、思わず「ほっ」としますね。
10月19日 14時20分
末広堂
岡本康弘さん 時子さん

「親しみやすい」
昭和29年4月14日、お父様と共に家族でオープンさせたという末広堂。ちょうどその日は、美濃市のお祭りの日で、たいへんな人で賑わっていたそうです。
創業とうじから今も多くの方に愛されている、お店手作りのアイスクリームは、甘さ控えめの素朴な味わい。お値段なんと80円!
岡本さん自身、この街の印象は「親しみやすい」とおっしゃいます。みんなが優しく、ここで店を続けられるのも、そんな親しみやすさがあってのことだと思っています。
10月12日 15時40分
呉服の鈴屋


「日本伝統文化のすぐそばにある」
現在3代目となるお店の若大将。美しい奥様と、可愛い息子さんに囲まれて幸せな一家の主である一方、お店の若大将として、呉服についてのこだわりはかなりのもの。
「引き染め」と呼ばれる染法で染められた、淡く優しい色合いの生地は、年齢問わず合わせやすい色合いに仕上がっています。
この町並みを是非着物を着て歩いて欲しい。日本伝統文化の良さがこの街に、自然に溶け込んでいます。

10月12日 14時20分
宝石時計メガネ補聴器のカケノ
掛布栄子さん

「また来たくなる街」
いつも明るい奥様、掛布栄子さん。結婚27年目になるご主人と、その弟さん御二人、計4人で店を切り盛りしています。ご主人のことはお店では「ヒデちゃん」と呼ぶほど。親しみのあるお店ですね。
その気さくな感じがお客様にも喜ばれて、様々なお客様が来店されるとのことです。
思わずまた来たくなるような、店作り・街づくり、これが掛布さんたちのモットーです。
10月5日 15時40分
米屋藤山
藤山千恵さん

「記憶に残る」
米屋としては3代目、お店としては9代目となる、藤山さん。米屋として営業していましたが、いつしか和紙の製品を取り扱うようになり、現在は御米よりも和紙が中心。お米については常連さんのみ買いにこられるようです。
和紙で作られたテディベアは、ここでしか手に入らないオリジナル商品です。やわらかい和紙の手触りが、布製には無い独特の温かみをだしています。
お客さまにはいつも温かく接する藤山さん、お客様にとって記憶に残る店づくりをしていきたいといつも心がけています。
10月5日 14時20分
御菓子処小川屋
小川明さん

「和紙とうだつの上がる街」
創業は江戸時代、長い歴史を持つ御菓子処です。店内には、大正時代後半から最近のものまで、この街の歴史を綴る写真の数々が展示されています。店の歴史と同じように、町の歴史も見てきたのでしょう。
6代目となる小川明さん。商店街振興組合の副理事長も勤めます。街の一大イベント「あかりアート」や「六斎市」にも尽力されています。やはりこの街の自慢は「和紙」と「うだつの上がる町並み」なんですね。


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