Better Days 遠征マップ
茅ヶ崎編
「江ノ島が遠くに ぼんやり寝てる」 (夏をあきらめて) 歌詞そのままの風景が、目の前に飛び込んでくる。波の音以外は何も聞こえない。 午前6時30分過ぎ、茅ヶ崎海岸から見た江ノ島向こうから、ゆっくりと朝日が昇ってきた。 現実夢とも言うべき、幻想的な光景であった。 |
|
海岸に立つMITSURUとKAZU。 11月のやや引き締まった、それでいてすがすがしい空気と、浜辺特有の潮の香りや風を全身に感じながら、しばし佇む。 最初の目的地に到着した満足感と、これから行う音楽放出への期待感に、二人の胸は高鳴る。 |
|
二人が到着した場所は茅ヶ崎駅から南へ真っ直ぐ向かった海岸だ。 沖に目をやると、「エボシ岩が遠くに見える」 (チャコの海岸物語) 早朝の海岸、以外に人通りが多い。気が付けばサーファーたちも集まり始めていた。 しかしもっと多いのは、犬の散歩だった。 波と戯る二人。 |
|
一曲目は「夏をあきらめて」。 MITSURUの歌声と二人の調和の取れたギターの響きが波間に溶けていく。 曲というものは、まさに生きもの。歌い手の心と歌うシチュエーションによって、これほどまでに広がりと奥行きと深みが増し、感情がにじみ出てくるものなのだ。 朝日が少しずつ、高くなってきた。 |
|
「恋はお熱く」「チャコの海岸物語」と、二人の熱唱は続く。茅ヶ崎海岸での二人のライブは、海が観客。波音は二人を賞賛する観客のどよめきで、立ち上がる波こそウェーブそのもの。 MITSURUとKAZUは、自然体そのものでこの砂浜というステージに立っているのだ。 このカット構成はKAZUが提案したもの。 海に反射した朝日がとても美しい。 |
|
後ろに見えるのは解体途中の、今はなきパシフィックホテル。 あと数ヶ月この地に二人が来るのが遅れていたら、この3ショットは実現しなかったことを思うと、これはやはり導かれし運命と言うしかない。 このホテルが栄華を極めた、あの遠い日を思い偲ぶかのように、歌い上げられていく一曲一曲が切なく深く胸に迫る。 |
|
ライブも終盤、ステージとなる海岸を縦横無尽に駆ける二人。歌声よ烏帽子岩に届けとばかりに、ハイテンションで曲のラッシュ。 「もう一曲いいか〜い!」MITSURUのシャウトで、演奏が再開。結局その後も数曲を演奏。 この日、波の高さが通常より23cmも高くなったとかならないとか。 屹立した烏帽子岩が遠くで躍っているかように見えた。 |
|
【この場所で歌われた曲】 夏をあきらめて 恋はお熱く チャコの海岸物語 太陽は罪な奴 胸いっぱいの愛と情熱をあなたへ 美しい砂のテーマ |
MAPページへ |