Hearts 〜憂歌に酔った神戸の夜〜 |
DATE | 1997.5.30 |
ACTION | 遠征 | |
PLACE | 神戸・メリケンパーク・三宮周辺 |
演奏曲 | |
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【解説】 日本を代表するブルースバンド「憂歌団」のライブを本場で見ようと、神戸のライブハウス『チキンジョージ』に向かった、MITSURUとKAZU。 震災後約2年半経った神戸の“現実”を目の当たりにし、さまざまな感情に揺れた2人の一日を追う感動作。 |
左上より甲子園球場にて。神戸上陸を目前に、二人は何を思うのか。 やがて神戸を一望できる展望台に到着。まだ日が昇る前の神戸の夜景は、憂歌(ブルース)に満ちて見えた。旅の序章は、静かに幕を開けた。 |
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車の中で仮眠を取っていたMITSURUとKAZUは、朝日と蒸し暑さに目を覚ます。 行動プラン・演奏曲などを綿密に打ち合わせし、遅い朝食を取った。 ちなみに今回の旅は、毎回その敏腕ぶりが信頼のハイジ氏がスケジュールの都合で参加していない。そんな中、MITSURUとKAZUは神戸への大きな期待感を胸の内に収めながらも、その行動は不思議なほど冷静である。 |
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この日最初のライブは、メリケンパーク。 一曲目が終わったところで、すでに周囲には人だかりが出来ていた。「どうもありがとう」とMITSURUが語りかけると、拍手がおこった。 観客とのコミュニケーションを図りながら数曲演奏。終わり際にはたくさんの観客が二人を取り囲み、突然の記念撮影というハプニングまで起きた。 周囲の人たちを知らず知らずのうちに巻き込んでしまう、そんなオーラが彼らにはきっとあるのだろう。演奏する二人の姿も、現地の空気すべてを楽しんでいるかのようだ。 |
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メリケンパークで完全燃焼の二人。この後も、その周辺にて数曲のライブを敢行した。 MITSURUの歌声とブルースハープ、そしてKAZUのギターとコーラスが、港にこだまする。 このとき二人は、あらかじめ演奏するつもりだった曲と、実際に現地についてその空気を感じてから歌いたくなった曲が違うことを発見する。 二人を包む神戸のエネルギーに、MITSURUとKAZUは大きな衝撃を受けた。 チキンジョージに到着した二人は、憂歌団のポスターを発見する。数時間後この場所で、二人は憂歌団の演奏に陶酔することに。 |
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日は沈み、街にネオンが再び輝き始めた。憂歌団のライブを、憂歌団のホームグラウンドである神戸・チキンジョージで体感した二人は、まるで何かを悟ったような目つきにも見える。 ライブを満喫し、アルコールの入っていない千鳥足になりながら、二人の神戸の遠征はここで終わるはずがなかった。 ギターを抱えた二人の姿が、三宮の人ごみの中に消えていく。 |
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三宮駅付近、とあるお店の軒下にてMITSURUとKAZUは歌い始めた。時計はすでに12時を回っている。ギターケースには数枚の日本円やドルが置かれていった。 途中、外国人と大合唱になる一幕も見られた。彼らのハートは国境をも越えるのだ。 また、神戸の人たちと音楽を通じての心と心の触れ合いが、彼らに”表現者”としての本当の在るべき姿を気づかせてくれた。二人の精神的成長が大きく見られた、二人にとっても非常に価値ある遠征だったであろう。 |
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